考えちゃいけない世界

行ってきました FREESTYLE2 。

いやーーー難しい。芸術って難しい。頭の中で何度も「考えるな、感じろ」と自分に言い聞かせたけどやっぱり考えてしまう。どうやったらこんな細かい作業しようと思うんだろう?どうやったらこれとこれを組み合わせようと思うんだろう?どうやったらここがこの色になるんだろう?どうやったr(以下略)

昨年、松本市立美術館に足を運ぶ機会があって、そこで草間彌生さんの作品、所謂「前衛芸術」と呼ばれるものに触れたのですが。
作品にはひとつひとつタイトルが付いていて、一番印象的だったのが「夏の海」という作品。黒いうねうねがたくさん。どうしてこれが「夏の海」?夏の要素も海の要素もよくわからないよ?

って考えたところで草間さんの見ている世界は私には一生かかっても理解出来ない。笑   頭が固い人間には美術鑑賞というものは向いてないなと思った。非常にエネルギーを使う。

そして今回のFREESTYLE2。作品にはタイトルすら付いてない。使われた画材等の説明も一切無い。タイトルなんか付けられないんだろうな。彼がこういう物を作ろうと思った、描こうと思った。それをどう受け取るかは我々次第で、実際、いろんな人が口々に、「これはこういう意図なんだと思う」と言っていて面白かった(もうちょっと静かな空間で鑑賞したかったのが本音ではある)。

個人的に印象的だったのはレースのやつ。ダントツで意味がわからなかった。けど好き。この「好き」だけが美術鑑賞には求められてるんだと、勝手に思ってる。意味なんて本人にしかわからない。本人もわかってないかもしれない。評論家の人の意見とか要らない。とわかっていながら、「どうして?」をたくさん浮かべてしまう。自分の頭は実に頑固だ。

大学生になって芸術とかアートとか呼ばれるものに触れる機会が多くなったけどやっぱりまだ難しい。きっと一生難しいまんまだろうけど、楽しい。未知の世界に触れることが楽しいのかもしれない。自由に動けるうちに、もっと多くのものに触れてできるだけ何か感想を抱くことをしたいと思いました。